2025年4月5日土曜日

トランプ関税に思うこと

 いわゆるトランプ関税(相互関税)の詳細が発表され、世界同時株安となっている。アメリカの株も大暴落だ。「開放の日」だとか「アメリカに莫大な富をもたらす」とか言っているが、とてもそうは思えない。そもそも関税を払うのは、アメリカの輸入業者である(輸出国側ではない)。当然関税分は商品価格に上乗せされ、アメリカ国民が払う事になる。アメリカ政府は儲かるのかもしれないが、国民からすると大増税に他ならない。これでアメリカに莫大な富をもたらしていると言えるのだろうか。

 「輸入品は高いから国内品を買おう」となって、国内の製造業が儲かるという流れを期待してのことだと思うが、そうなる業種は限られているのではないか。既に海外との価格競争力を失った業界は国内の生産から撤退していて工場を閉鎖しているだろう。再稼働できるのならまだしも、工場自体がなくなっていれば新たに工場を建設しなければならない。そうなると建設費も馬鹿にならないし、稼働開始までに年単位の時間がかかる(完成した頃には関税が安くなっている可能性もあるので投資するにはリスクが高い)。安い労働力の(不法)移民も強制送還する方針なので、賃金が高い白人比率が上がることになる。また原材料は輸入することになるので、それには関税がかかってくる。直ぐに製造できるわけでもないし、それほど海外品より安くなるとも思えない。それに、関税で守られた業界は衰退すると相場が決まっている(守られているので競争力が弱くなる)。また、技術的に海外品に太刀打ちできないものであれば、高い海外品を買わざるを得ない。

 結局割りを食うのはアメリカ国民。特にトランプ大統領を支持している白人貧困層のダメージが大きいだろう。バイデン氏がインフレにしたと批判しているが、トランプ大統領のほうがもっと酷いインフレを起こすと思われる。

 では何故こんな政策をしているのか?トランプ大統領はこんなこともわからないのか?否、彼はわかってやっているのだ。本当は関税をやりたいのではなく、関税を取引材料にして各国とディールをしたいのだ(かなり脅迫的なのでディールとは呼びたくないが)。
各国が「アメリカに巨大な投資をする」「関税率を引き下げる」等々を確約すれば、追加関税を取りやめる。というものだ。実際に関税をかけないと本気度が疑われるので、一時的に関税をかけるのだ。

 対抗して報復関税をかければ更に報復し返されるのは、第一次政権時代での対中関税で証明済みであるので、得策ではない。トランプ大統領は折れない。苦々しいが、経済を人質に取られているのでディールせざるを得ないだろう。かくして、アメリカは利益を得ることになる。
関税をかけ過ぎると結局アメリカが損するということは皆知っているので、アメリカでも株価が大暴落している。このままでは中間選挙で大敗北するのは想像に難くない。ようするにトランプ大統領は、中間選挙までにはディールで果実を得て、関税率を下げる。という戦略なのだろう。

 しかしこんな脅迫めいたことをして、お金を稼いでどうするのだろう。アメリカの信頼度は地に落ちることになる。徐々にアメリカとの取引が減っていき、経済は衰退することになるだろう。アメリカが覇権国ではなくなる未来が見えている。

 「アメリカは再び偉大になる(MAGA)」とか言っているが、同盟国や友好国含めて世界中を敵に回してまで儲けて「偉大」と言えるのだろうか?偉大ではなく尊大の間違いだろう。

追記)
関税だけではなくその後のディールも含めると、結果的には「アメリカに莫大な富をもたらす」というのも、あながち間違いではないかもしれない。しかし、信頼というプライスレスなものを失うことになるのだ。

2020年7月9日木曜日

MacOS MojaveでXcode11.5を動かす方法

Mojave(10.14.x)では、Xcode11.3.1までしか実行することが出来ない。
Xcode11.4以降はCatalina(10.15.x)が求められる。
いつかはCatalinaにしなきゃならないのだけど、Catalinaにすると32bitアプリが動かなくなるので、もうしばらくはMojaveでいたい。
とはいえ、Xcode11.5じゃないとiOS13.5.1でデバッグが出来ないので、緊急的に無理やり動かしてみる。

MacOSのメジャーバージョンアップがあると、毎回同じようなことが起きる。もう風物詩ですね。
非対応バージョンのXcodeを実行する方法はググると沢山出てくるけど、毎回ググるのも面倒なので自分のブログに書いておく。

※Info.plistを書き換えるのだが、そのためにXcodeが必要なので、動作するバージョンは予めインストールしておくこと。
 また、以下の内容は自分のMacOSバージョンがMojave(10.14.6)だと想定して記述している。

1.Xcode11.5をダウンロード。

2.ダウンロードした「Xcode.xip」をダブルクリックで、解凍

3.Xcode.appのInfo.plistを書き換える
・Xcode.appを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択
・Contents/Info.plist をダブルクリック(Xcodeが起動する)
・下の方の「Minimum System version」を「10.14.6」に書き換える

4.FileMerge.appのInfo.plistを書き換える
・Contents/Applications/FileMerge.appを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択
・FileMerge.app内のContents/Info.plist をダブルクリック
・下の方の「Minimum System version」を「10.14.6」に書き換える

5.Simulator.appのInfo.plistを書き換える
・Contents/Developer/Applications/Simulator.appを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択
・Simulator.app内のContents/Info.plist をダブルクリック
・下の方の「Minimum System version」を「10.14.6」に書き換える
※現状は「10.14.4」になっていたので書き換えなかったが、「10.15.x」だったなら「10.14.6」に書き換える必要あり

これで起動できるようになる。
(しばらくXcodeのアイコンは🚫的なアイコンだけど、時間が経つと通常のアイコンになる)

これは、あくまでも緊急的な対応であり、Appleに提出する際には改造したバージョンでビルドせず、ちゃんとしたバージョンでビルドしましょう。

2020年7月1日水曜日

MacでApacheを起動して、ブラウザでlocalhostにアクセス&PHPを有効化

MacOSのメジャーバージョンアップをすると設定が消えるので毎回再設定しているが、毎回ググるのも面倒なのでメモしておく。

ちなみにApacheの起動は、以下の通り。
====
起動
sudo apachectl start

停止
sudo apachectl stop

再起動
sudo apachectl restart
====
Apacheを起動するとローカルホストが使えるようになる。

http://localhost/
↓ドキュメントの場所
/Library/WebServer/Documents/
ここになる。

ここだと使い勝手が悪いのでユーザディレクトリを作って、

http://localhost/~ユーザ名/
↓ドキュメントの場所
/Users/ユーザ名/Sites
になるようにする。
ついでにPHPも実行できるようにする。

■ユーザディレクトリ作成
~/Sites ディレクトリがなければ作る
$ mkdir ~/Sites

■設定ファイルの変更
$ sudo vi /etc/apache2/httpd.conf
====
#LoadModule userdir_module libexec/apache2/mod_userdir.so
LoadModule userdir_module libexec/apache2/mod_userdir.so

#Include /private/etc/apache2/extra/httpd-userdir.conf
Include /private/etc/apache2/extra/httpd-userdir.conf

#LoadModule php7_module libexec/apache2/libphp7.so
LoadModule php7_module libexec/apache2/libphp7.so
====
3箇所コメントを外す。


$ sudo vi /etc/apache2/extra/httpd-userdir.conf
====
#Include /private/etc/apache2/users/*.conf
Include /private/etc/apache2/users/*.conf
====
同様にコメントを外す。


$ sudo vi /etc/apache2/users/ユーザ名.conf
====
<Directory "/Users/ユーザ名/Sites/">
AllowOverride All
Options Indexes MultiViews
Options +FollowSymLinks
Require all granted
</Directory>
====

全ての修正が終わったら、Apacheを再起動する。
$ sudo apachectl restart


試しにテストファイルを作って、動作を確認する。
$ cd ~/Sites
$ vi test.php
====
<?php
    phpinfo();
?>
====

http://localhost/~ユーザ名/test.php
で動作を確認する。

2020年6月30日火曜日

Bloggerで、highlight.jsを使う

一応エンジニアブログなので、まずはソースを綺麗に表示したい。
highlight.jsが軽くて良さそうなので、使ってみた。

■設定
・Bloggerにログインしてメニューから「テーマ」を選択
・テーマの横の「︙」をクリックして、「HTMLを編集」を選択
・ヘッダーの最後に下のコードを入れて保存(</head>の直前でOK)
    <link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/highlight.js/10.1.1/styles/default.min.css"/>
    <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/highlight.js/10.1.1/highlight.min.js"/>
    <script>hljs.initHighlightingOnLoad();</script>

■使い方
<pre><code class="XXXX">
  ソースコード
</code></pre>
"XXXX"の部分は表示させる言語を指定する。 例えば、C#なら"cs"とか。
ここを参考にする。 

2020年6月28日日曜日

トランプ関税に思うこと

 いわゆるトランプ関税(相互関税)の詳細が発表され、世界同時株安となっている。アメリカの株も大暴落だ。「開放の日」だとか「アメリカに莫大な富をもたらす」とか言っているが、とてもそうは思えない。そもそも関税を払うのは、アメリカの輸入業者である(輸出国側ではない)。当然関税分は商品価...